お餅につける餡子として食べたり、赤飯に使ったり、ぜんざいにしてみたり…
和食やスイーツに欠かせない小豆。
豆類が苦手な人は多いかもしれませんが、小豆が嫌いという人は少ないのではないでしょうか?
小豆は使い方が多様ですが、あく抜きはするべきなのでしょうか?
今回は小豆のあく抜きは必要なのか?という疑問に加えて、保存方法や簡単な煮方についてもご紹介していこうと思います!
小豆のあく抜きは不要?それとも必要?
豆類は「アブシジン酸」という酵素抑制物質を含んでいます。
これは、「発芽できる環境になるまでは酵素の作用を抑制して、芽を出さないよう自身をコントロールする」という役目を持つ物質です。
これを摂取してしまうと、老化を促進させたり、肝臓がんやすい臓がんの発がんリスクを高めたり、体内酵素を減少させるなどといった悪影響を人体に及ぼすことになります。
小豆も豆類ですので、例外ではありません。
そのため、しっかりとあく抜きをしなくてはいけないのです。
小豆のあく抜きの方法は?
では、小豆はどのようにしてあく抜きすればいいのでしょうか?
ここからは小豆のあく抜きの仕方をご紹介していきますね。
・一晩水に浸けておく
1番簡単な方法は小豆を水に浸けておくことです。
約18時間程度浸水させるのが望ましいといわれています。
そのため、小豆を使用する予定の前日に浸けおいておくとちょうどいいのではないでしょうか。
1晩浸けおいた後はその水を捨て、小豆を軽く洗ってから調理に使うとよいでしょう。
・茹でこぼしをする
茹でこぼしとは、材料を茹でたあとにその茹で汁を捨てることです。
小豆をしっかりと洗ってから沸騰したお湯に入れ、5~10分ほど茹でていきます。
その後、ゆで汁を捨てて新しい水に替えます。
浸水する時間がない方や、早く小豆を使いたい方はこちらの方法を使うとよいかもしれませんね。
ちなみに小豆はあく抜きの回数で風味が変わってくるので、好みによって茹でこぼしでのあく抜きの回数を変えてみてくださいね。
小豆の保存方法は?どのくらい日持ちする?
小豆の保存方法は、冷蔵または冷凍がおすすめです。
冬場でしたら常温でも保存は可能ですが、小豆は湿気に弱いので夏場の常温保存は避けてください。
常温の際には、紙袋に入れて風通しが良い冷暗所で保存してください。
しつこいようですが、常温が有効なのは冬場限定です!
夏場に常温保存すると虫が湧いたりもするので、絶対に避けてくださいね。
冷蔵・冷凍方法は、チャックがついた袋に小豆と乾燥材を一緒に入れて冷蔵庫または冷凍庫に保存します。
気になる日持ちは、常温は半年・冷蔵で約1年・冷凍で約2年と思いのほか長めです。
ただし、茹でた後の小豆の日持ちは冷蔵で2~3日・冷凍で約3か月と、茹でる前の小豆よりも保存期間が短くなってしまいますので注意して下さい。
小豆の冷凍保存の仕方は?
ここからは冷凍保存の方法をお話していきます。
上記でもお話ししたように、生のままなら長期間の保存が可能です。
もし一度にたくさんもらってしまったり、たくさん買い込んでしまった場合は生のまま保存しておきましょう。
湿気に弱いので、必ずチャック付きの袋に乾燥剤とともに入れてくださいね。
茹でた後の小豆も冷凍保存が可能です。
茹で小豆を冷凍する場合は、まず小豆を使いやすい量に小分けにしておきます。
その後平らに伸ばしてラップで包み、チャック付きの袋に入れて冷凍庫へ。
塩や砂糖が入っている「あんこ」の状態だと賞味期限が少し長くはなりますが、小豆は食あたりしやすい食材ですので、保存期間にはくれぐれも注意が必要です。
冷凍保存しても栄養素に変化は特にありませんので、安心してくださいね。
炊飯器で簡単にできる小豆の煮方は?
基本の小豆の煮方は、
- 圧力鍋に洗った小豆と水を入れる
- 加圧が始まっておよそ20分で火を止める
- 圧力が抜けるまで放置
です。
ですが、すべての家庭に圧力鍋があるとも限りませんよね。
普通の鍋で茹でるとすると長時間かかってしまいます…
そこで朗報です!
実は炊飯器でも小豆を煮ることができるというのはご存じでしょうか?
ここからは炊飯器での小豆の煮方をお教えしますね。
洗った乾燥小豆2/3カップと水2カップをいれ、炊飯のスイッチを押して終了です!
あとは炊飯器の炊飯が終わるのを待つだけ。
これなら火にかかりっきりにならずに済むので、小さいお子さんがいる家庭でも簡単にできますよね。
時短したいときにぜひ試してみて下さい。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、小豆のあく抜きの必要性と保存方法、簡単な煮方についてご紹介しました。
今回のお話をまとめると、
◦小豆の保存は冷蔵・または冷凍がおすすめ。
生のままであれば長期保存が可能。
◦日持ちは最長で2年。
生のままの方が長期保存が可能だが、茹でた小豆でも冷凍であれば約3か月は保存ができる。
◦小豆は鍋で煮るのが基本だが、炊飯器で簡単に煮ることができる。
時短したいときには炊飯器を使って煮るのがおすすめ。
以上になります。
和菓子や和食に欠かせない小豆。
用途に合わせて保存方法を変えて、うまく使っていきましょう!