柿は果物として、そのまま食べる事が多いですが、熟し始めると傷むのが早い食材でもあります。
柿をジャムにして保存するという方法がありますが、色が黒くなったり渋みが出てしまう事がありますよね。
そこで今回は、柿をジャムにした時に黒くなったり渋みが出てしまう原因や対処法、長期保存する時の方法などを調べてみたいと思います。
柿はジャムに適さない?
柿がジャムに適さないと言われているのは、「渋戻り」と言われる独特の渋みがあるからです。
また、柿はジャムにすると黒くなってしまい、見た目が悪いことからジャムには適さないと言われているのです。
柿ジャムが黒くなる原因や黒くならない方法は?
そもそも、なぜ柿をジャムにすると黒くなるのかを解説しましょう。
柿でジャムを作った時に、黒くなってしまう原因は、柿の中に含まれている酵素によるものです。
酵素は、加熱することで働きが促進されますが、その時に色が黒っぽく変色してしまうのです。
その為、柿ジャムを作る時は、黒くならない為に次の事を気をつけましょう。
- 色止め効果のある「レモン」を必ず入れる。
- レモンがない場合は、食用のクエン酸で代用する。
レモンやクエン酸などの酸を加えることで、酵素の働きを抑えることが出来ます。
それにより、色鮮やかな柿のジャムを作ることが出来るのです。
柿ジャムの渋みの消し方は?
では次に、柿ジャムの渋みを消す方法をご紹介したいと思います。
ヨーグルトと合わせる
柿ジャムの渋みは、ヨーグルトと合わせることで消すことが出来ます。
柿ジャムの渋みの原因は、柿の中に含まれる「タンニン」によるものです。
このタンニンは、動物性たんぱく質と合わせることで渋みを抑えることが出来るのです。
牛乳と合わせる
柿ジャムの渋みは、動物性のたんぱく質と合わせることで、まったく感じなくすることが出来るので、牛乳と合わせるのもオススメです。
牛乳は手に入りやすく、色々な用途で使えるものなので、柿ジャムと合わせてスムージーにするのも良いですよ!
肉料理や煮込み料理に使う
お肉は動物性たんぱく質なので、煮込む時に柿ジャムをコク出しとして使用すると、渋みが消えとても美味しくなります。
柿ジャムを長期保存する方法
それでは最後に、柿ジャムを作った時に長期保存出来る方法をご紹介したいと思います。
保存用の瓶は必ず熱湯、煮沸殺菌する
柿ジャムを長期保存する場合は、まず保存容器の瓶をしっかり消毒することが大切です。
大きめの鍋に沸騰したお湯を用意して、その中で数分ビンを煮沸消毒しましょう。
その後、トングやゴム手袋でお湯から出し、自然乾燥させておきます。
保存がきくように柿ジャムを甘く作る
二つ目のポイントは、柿ジャムを甘く作るという事です。
糖度が高いと、それだけ長期保存が出来ます。
長く柿ジャムを楽しみたい場合は、甘めに作るようにしましょう。
水分を完全に飛ばす
三つ目のポイントは、柿ジャムをしっかり煮詰めて水分を飛ばすという事です。
水分がジャムの中に残っていると、傷むのが早くなってしまいます。
しっかり煮詰め、ギリギリまで水分を飛ばすことが柿ジャムを長期保存する時のポイントになります。
冷凍保存も可能
柿ジャムは、冷凍保存も出来る食べ物です。
上記の方法で柿ジャムを作ったら、ジップロックなどに移して、空気をしっかり抜いた状態で冷凍保存しましょう。
空気をしっかり抜くことがポイントになります。
まとめ
さて今回は、柿がジャムに適していないと言われる原因や、その対処法などを調べてみました。
柿ジャムは、保存方法や渋み対策をすれば、長期間美味しい状態を楽しむことが出来ます。
秋を迎え、柿が美味しい季節になったら、ぜひ今回ご紹介した方法で美味しい柿ジャムを作ってみてくださいね!