結婚式は、多くの人にとって特別な日の一つであり、大切な思い出となるものです。
しかし、最近では結婚式をしない人が増えているという現象があります。
ここでは、結婚式をしない理由や割合、代わりにしたもの、そして離婚率などについて紹介していきます。
結婚式をしない理由は?
一つの理由として、費用がかかることが挙げられます。
結婚式は、会場や衣装、食事、招待状など多くの費用がかかるため、予算に余裕がない場合には敬遠されることがあります。
また、最近では小規模な式やオンライン式など、費用を抑えた形式が増えていますが、それでも多くの費用が必要な場合があるため、結婚式をしない人が増えていると考えられます。
また、価値観の多様化も理由の一つと言えます。
結婚式は、伝統的な形式に沿って行われることが多く、特定の宗教や文化に基づいた儀式が行われることが多いため、自分たちのライフスタイルや価値観に合わない場合には、結婚式をしない選択をすることがあるでしょう。
また、結婚式は、社会的なイベントでもあります。
しかし、最近では、個人のプライバシーを尊重する風潮が強くなってきており、プライベートなイベントである結婚式を行うことに対して、自己表現の自由を主張する人も増えています。
以上のように、結婚式をしない人が増える理由は様々です。
ただ、結婚式は、お互いの愛を誓い合う大切なイベントであり、多くの人々にとって、一生の思い出となるものです。
結婚式をする・しないは個人の自由ですが、相手や周囲の人々と良好な関係を築くためにも、適切なコミュニケーションを図ることが大切です。
結婚式をしない割合は?
結婚式をしない割合については、国や地域によって異なりますが、世界的には増加傾向にあるとされています。具体的なデータとしては、以下のようなものがあります。
アメリカ合衆国においては、近年の若者世代を中心に、結婚式をしないカップルが増えています。2019年には、米国の全結婚式のうち、約30%が民間式や家族とのみの式であり、さらにその割合は増加傾向にあります。
日本でも、結婚式をしない人が増えている傾向が見られます。
2020年には、流行病の影響もあって、大幅に式を縮小したり、延期したりするカップルが多くなったとされていますが、そもそも結婚式をしないカップルも増加傾向にあるとされています。
また、欧州でも同様の傾向が見られます。フランスでは、2018年には約42%のカップルが式を挙げず、イタリアでは約60%のカップルが式を挙げなかったという調査結果があります。
以上のように、世界的に結婚式をしないカップルが増加傾向にあるとされていますが、一方で、伝統的な形式にこだわるカップルも多く、地域や文化によって異なる傾向が見られます。
日本においても、結婚式をしない人が増えている傾向が見られます。
具体的な割合については、厚生労働省の「平成30年度人口動態統計年報」によれば、日本における2018年の結婚数は、前年比5.5%減の607,607組であり、減少傾向が続いています。
また、一般社団法人ブライダルデータセンターによると、2019年には日本における結婚式の平均費用は、東京都内で約3,300,000円、全国平均でも約2,570,000円とされています。
この高額な結婚式費用に加え、若年層の低所得化や、結婚に対する価値観の変化などが、結婚式をしないカップルの増加につながっていると考えられます。
具体的な統計については、厚生労働省の報告書によれば、2018年の内訳では、式を挙げたカップルは406,273組、式を挙げなかったカップルは201,267組で、全体の33.1%が式を挙げずに結婚していることがわかります。
以上のことから、日本でも結婚式をしないカップルが増えていると言えます。
結婚式をしない代わりにしたものは?
結婚式をしないカップルが増える一方で、結婚を祝うための代替イベントや、結婚式の代替手段がいくつか存在します。
・1つ目は、結婚式の形式を簡略化して行う「ミニマルウェディング」です。招待人数を減らし、披露宴やウェディングドレスなどの装飾を省略することで、費用を抑えた結婚式を行うことができます。
また、家族や親しい友人だけで行う「家族婚」や「親族婚」といった形式もあります。
・2つ目は、海外旅行や国内旅行を利用した「ウェディングトリップ」です。旅行先で式を行い、その場で新婚旅行を兼ねて祝うことができます。
・3つ目は、オンラインでの結婚式やウェブ会議を利用した「オンラインウェディング」です。新郎新婦と親族や友人がオンライン上で接続し、結婚式を行うことができます。
・4つ目は、ウェディングフォトの撮影だけを行う「前撮り」です。カップルの衣装を着て写真を撮影し、アルバムやWEB上でシェアすることで、結婚式の代替手段として楽しむことができます。
以上のように、結婚式をしないカップルが代替イベントや代替手段を選択することで、自分たちらしい形で結婚を祝うことができます。
また、最近では「婚活」や「結婚式」に対する価値観が変化しており、結婚式を行わなくても「結婚」という意味や価値を持っているという考え方が広がっています。
また、結婚式にかかる費用や手間、ストレスが多いことも理由の1つとされています。
結婚式を行わないカップルには、代わりにフォトウェディングや挙式のみのシンプルな結婚式、または家族や親しい友人たちとの小規模な食事会などが選ばれることが多くなっています。
特に、流行病の影響により、大規模な結婚式が制限され、家族や親しい友人たちとのアットホームな式が増えている傾向にあります。
また、結婚式を行わない代わりに、カップルで旅行や趣味に没頭することを選ぶ人も増えています。新婚旅行や海外旅行などの贅沢な旅行だけでなく、普段忙しくて過ごせない時間を二人で楽しむことも、結婚式を行わない人たちの間で人気があります。
最近では、結婚式という形式にとらわれず、カップルが自分たちに合ったスタイルで「結婚」を楽しむことが求められるようになってきています。
それぞれのカップルが自分たちのライフスタイルや価値観に合わせて、自由に選択できることが大切になっているのです。
結婚式をしない人の離婚率は?
結婚式を行わない人の離婚率については、明確な統計データはありません。結婚式を行わない人たちの間でも、幸せな夫婦がたくさんいる一方で、離婚するカップルも存在します。
ただし、結婚式を行わないカップルの多くは、結婚に対しての価値観が異なることが多いため、結婚式を行うカップルよりも離婚率が低い傾向にあるという説もあります。
結婚に対しての考え方が似ているカップル同士が結婚することで、お互いの価値観が合致し、長期的な関係を築くことができるという考え方です。
ただし、結婚式を行わないカップルでも、お互いに尊重し合い、コミュニケーションを大切にすることが、夫婦関係を維持するために必要なことであることには変わりありません。
まとめ
結婚式を挙げないカップルが増えている中、結婚式を挙げない理由や代替的なお祝いの方法、離婚率などについて紹介しました。
結婚式をしないことが、必ずしも悪いことではなく、カップルによっては幸せに暮らしている場合もあります。
自分たちのスタイルに合わせた、特別な日を過ごすことが大切です。