スイカは夏が旬の食べ物の代表格ともいえるのではないでしょうか。
夏休みの海辺でスイカ割りを楽しんだり、縁側で種を吹き出しながら食べたりするような、夏らしい風景が思い浮かびますね。
そんなスイカについて、スイカの表面にある黒い線のような模様があるのはなぜでしょうか?また、葉に付いた虫の退治法や線の上に種があるのは本当なのか?というような疑問についてご紹介します。
もくじ
スイカの黒い線のような模様があるのはなぜ?
スイカの皮模様というと緑に黒の縞模様ですね。
この黒い線のような模様があるのはなぜなのでしょうか?
この模様の理由には二つの説があります。
①スイカが自ら狙って特徴的な模様になったという説
スイカの原産地はアフリカの砂漠地帯で、植物が成長するには水分が欠かせませんが
あまり雨が降らない砂漠地帯より、どこか新しい環境の良い場所に種子を分散したほうが、
スイカという種を存続させる可能性が増えます。
そのため、スイカの実を目立たせて、鳥が見つけやすいようにスイカには縞模様ができたと考えられています。
スイカなどのウリの種子は、動物に果実を食べられることによって種子が運ばれます。
そのため、スイカは子孫を残すため動物に食べられることを前提としているので、なるべく目立つようにして、動物に果実を見つけてもらい、種子を遠くへ運んでもらうのを目的としています。
②人間が品種改良をして黒い縞を作り出したという説
スイカの元々の原種に縞模様はないので人間が品種改良で縞を作り出したという説です。
そもそも原種のスイカには縞模様はなく色も緑一色で、苦味がとてもきつく美味しさとは程遠いものでした。
水が貴重な砂漠地帯ではスイカの持つ水分はとても魅力的だったのでなんとか美味しく食べられるようにと品種改良を重ねて、甘さだけを残したスイカを作り上げたと言われています。
この時の改良を重ねている過程で黒い縞模様が発生したと考えられています。
スイカの葉に黒い斑点があるのはなぜ?病気なの?
虫食いや汚れではなくて、黒や茶色の斑点がある場合は、スイカが病気に侵されている可能性が高いです。
この黒い斑点の原因は、「炭疽病(たんそびょう)」という病気が疑われます。
この病気は、スイカがかかりやすい植物特有の病気で放っておくと実が全滅してしまうこともある厄介な病気です。
この「炭疽病」とはどのような病気か、また原因や対策についてご紹介します。
炭疽病は、土壌に含まれる菌から発症し、葉から茎、そして最後に実へと症状が進行して、最終的に全体を枯らしてしまう病気です。
スイカの実には被害がなく、葉っぱのみに斑点があるという場合はまだ炭疽病の初期段階と考えられ、葉や茎だけでなく実まで斑点が広がっているようなら、かなり症状が進んでしまっていると思われます。
この炭疽病という病気は予防するにも対処するにも農薬を使用する方法しかないので、無農薬栽培にこだわりたい場合は、病気が広がって苗が全滅するのをただ待つしかないということになります。
農薬を使いたくないという方は早めに食べてしまうことも対処法の一つでしょう。
炭疽病は植物特有の病気なので、炭疽病に侵されたスイカの実を人間が食べても、特に問題はありません。
スイカの葉に黒い虫が付いているけど退治する方法はある?
黒っぽいような甲虫がいたら、ウリハムシかもしれません。
ウリハムシの成虫は主に葉を食害し、幼虫は根を食害します。
ウリハムシに食害された葉は、丸い穴が開いていたり、丸い線が入っていたりするので、すぐに分かります。
また、スイカに飛来して繁殖してしまうことが多いので注意が必要です。
発見したらすぐに駆除したいですが、少しの衝撃や人の気配で、すぐに飛び去るため駆除することが難しい虫です。
しかし、朝の早い時間帯であれば、動きが緩慢になるので、葉をチェックして成虫がいたら駆除するようにしましょう。
また、専用の薬剤を使うことにより、防除することもできます。
スイカの黒いの上に種が並んでいるのは本当なの?
スイカの黒いの上に種が並んでいるのは俗説です。
スイカの種は、縦方向に並んでいるので、この列に沿って切ると、種をスプーンで一気に取り除くことができます。
丸いスイカを半分にする時はシマシマの模様に沿って、縦方向に半分にします。
この方法は、種が縦1列に並んでいるところに包丁が入れば、簡単に種を取り除くことができますが、種のないところに包丁が入ってしまうと、種の列は果実の奥のほうに埋まってしまい、取り除くことが困難になります。
種を一気に取るためには、軸を上にしてスイカを置いた場合、スイカの縞を断ち切るように水平方向に切って2等分にします。
すると、断面に、先がクルッとカールしている維管束が走っているのが見えます。
底の皮を少しだけ水平にカットして、スイカを安定させてから、維管束の先のカールした部分を挟むようにして種が並んでいるので、そこに包丁を入れて切ります。
ちょうど種の列で切るので、切り口の断面には種がきれいに並んでいるのを見ることができます。
このように切ると、種を一つひとつほじくらなくても、サッと簡単に取り除くことができます。
北海道の黒いスイカの名前は何?品種や特徴は?
北海道の皮が黒いスイカで有名なスイカをご紹介します。
①でんすけスイカ
⽣育は縞(しま)のある品種よりも旺盛で、着果性に優れています。
果重 は6〜8kgほどの⼤⽟スイカで、果⾁は明るい紅⾊、果汁はスッキリ とした⽢みとなっています。
果⽪は暗緑⾊で、縞模様のない外観が特徴のスイカです。
おつきさまスイカ
おつきさまは、もともと大玉に育つ品種で7kg以上の大玉スイカです。
おつきさまは、表面の皮が真っ黒に見える、いわゆる黒皮種のスイカです。
暗緑色が非常に濃く、黒に近い色をしていて果肉は明るい黄色です。
スイカといえば、果肉がシャリシャリとしていることが多いですが、おつきさま
は一般的なスイカとは少し異なり、果肉の繊維が弱く、シャリ感よりもほろりと崩れるようとろける食味を体感できるクリームスイカタイプです。
まとめ
ここでは、「スイカの黒い線のような模様があるのはなぜ?葉に付いた虫の退治法は?線の上に種があるのは本当なの?」について紹介しました。まとめると
・スイカの黒い線のような模様があるのはなぜ?
この模様の理由には二つの説があります。
①スイカが自ら狙って特徴的な模様になったという説
スイカなどのウリの種子は、動物に果実を食べられることによって種子が運ばれます。
そのため、スイカの実を目立たせて、鳥が見つけやすいようにスイカには縞模様ができたと考えられています。
②人間が品種改良をして黒い縞を作り出したという説
原種のスイカには縞模様はなく色も緑一色で、苦味がとてもきつく美味しさとは程遠いものでした。
品種改良を重ねて、甘さだけを残したスイカを作り上げるために改良を重ねている過程で黒い縞模様が発生したと考えられています。
・スイカの葉に黒い斑点があるのはなぜ?病気なの?
この黒い斑点の原因は、「炭疽病(たんそびょう)」という病気が疑われます。
この病気は、スイカがかかりやすい植物特有の病気で放っておくと実が全滅してしまうこともある厄介な病気です。
・スイカの葉に黒い虫が付いているけど退治する方法はある?
黒っぽいような甲虫がいたら、ウリハムシかもしれません。
ウリハムシの成虫は主に葉を食害し、幼虫は根を食害します。
朝の早い時間帯であれば、虫の動きが緩慢になるので、葉をチェックして成虫がいたら駆除するようにしましょう。
また、専用の薬剤を使うことにより、防除することもできます。
・スイカの黒いの上に種が並んでいるのは本当なの?
スイカの黒いの上に種が並んでいるのは俗説です。
・北海道の黒いスイカの名前は何?品種や特徴は?
北海道の皮が黒いスイカで有名なスイカは
①でんすけスイカ
⽣育は縞(しま)のある品種よりも旺盛で、着果性に優れています。
果重 は6〜8kgほどの⼤⽟スイカで、果⾁は明るい紅⾊、果汁はスッキリ とした⽢みとなっています。
②おつきさまスイカ
おつきさまは、もともと大玉に育つ品種で7kg以上の大玉スイカです。
おつきさまは、表面の皮が真っ黒に見える、いわゆる黒皮種のスイカで暗緑色が非常に濃く、黒に近い色をしていて果肉は明るい黄色です。
果肉の繊維が弱く、シャリ感よりもほろりと崩れるようとろける食味を体感できるクリームスイカタイプです。
ここまで、「スイカの黒い線のような模様があるのはなぜ?葉に付いた虫の退治法は?線の上に種があるのは本当なの?」について紹介しました。
暑い夏の日に食べるスイカは格別に美味しいですね。
たまには、思い切ってブランドスイカにチャレンジしてもいいかもしれません。