生クリームって一度に使い切るのは難しいですよね。
コーヒーに入れたりしても飽きるし…
つい冷蔵庫で眠らせてて気づいたら固まってたってことありますよね。
食べても大丈夫か不安になりますが大丈夫なんです!
その理由も合わせてご紹介していきます!
その他に賞味期限切れの生クリームは食べても大丈夫か、固まった生クリームを使ったレシピ、開封後の賞味期限、分離した生クリームは食べれるか調査しました!
もくじ
冷蔵庫に入れてた生クリームが固まったけど食べれる?
つぶつぶの塊がたくさんできて固まってたりひとつの大きなかたまりになってたりドロドロになってたり…と場合によってさまざまな固まり方をしますよね。
この状態って食べられるのか調べてみると、
生クリーム製造メーカーの「タカナシ」の公式ホームページを見てみると
食べても大丈夫、と書かれていました。
そもそも固まる理由を説明しますね。
さらさらの液状の生クリームは乳脂肪がたくさん浮いてたり漂ってる状態。
この乳脂肪、振動を加えると少しずつ合体してかたまりになっていきます。
これがホイップクリームになる原理ですね。
なので揺れたとか振動を加えてしまって固まったのなら大丈夫!
冷蔵庫の開け閉めだけでも固まってしまうので冷蔵保存する場合はドアポケットから離れたところにしまいましょう。
固まる理由は他にもあります。
それは温度!
乳脂肪は3~8℃までは安定しているのですがそれよりも高いところで保存していると固まってしまいます。
柔らかくなると脂肪同士がくっつきやすくなり、かたまりができてしまうんです。
脂肪が固まっただけなら安心して使えますね!
ですがこれは賞味期限以内で酸っぱいにおいがしない場合です。
少しでも変だと思ったら食べない方が無難です!!
賞味期限切れの生クリームが固まったけど使える?
賞味期限が切れてるのはやめたほうがいいです。
それが開封後ならなおさら捨てた方がいいです!
賞味期限切れでしかも開封してあると外の空気中にいた細菌が入り込んだかもしれません。
その細菌が繁殖して固まってる…ゾッとしますね。
同じ乳製品でヨーグルトは固まってるよ?って思いますが菌が違うだけで固まる原理は同じ。
ヨーグルト
→乳酸菌による発酵
賞味期限切れの固まった生クリーム
→雑菌による腐敗
賞味期限切れの生クリームは腐ってるんです!!
もし固まった賞味期限切れの生クリームを口にするとお腹を壊す危険があります。
乳製品の食あたりは強烈です……。
しかも食あたりの原因になる雑菌は熱を加えても死滅しないんだとか。
賞味期限切れの固まった生クリームはすぐ捨てましょう!!!
固まった生クリームを使えるレシピ(料理)はある?
固まった生クリームはかたまりを潰せば普通に使えます。
シチューやグラタンを作る時に牛乳ではなく固まってしまった生クリームに置き換えたりして使うのがおすすめです。
また、加熱すれば元通りになるのでプリンやパンナコッタなどのスイーツもできちゃいます。
ですが!
一度固まってしまった生クリームは味や風味が落ちてしまうもの。
なのでホイップして使おうとするとちょっと油っぽいような重い舌触りになります。
この油っぽいのを利用して作れるのがバター。
このかたまりをコーヒー瓶などの大きめの容器に移してひっっったすら振ります!!
固まる時間の目安は生クリームの温度によりますが5分くらい。
振ってバターくらいの固さになったら塩を少し入れて混ざったら完成!!
ちなみにバターは植物性生クリームでは作れないのでご注意くださいね。
固まった生クリームは捨てずにひったすらシェイクしてバターにリメイクしちゃいましょう!
生クリームの賞味期限、開封後は何日くらい持つ?
生クリームは基本的に腐りやすい食べ物で空気に触れてしまうとさらに腐りやすくなります。
動物性か植物性かによりますが中身を見て変化がなければ大丈夫でしょう。
食べてダメなのはカビが生えていたり黄色っぽく変色していたり…
あとはにおいも酸っぱいにおいがしなければ大丈夫。
動物性は脂肪分が多いので菌が繁殖しやすかったり、分離が早くなってしまいます。
なので動物性は開けたら1日で使い切るのがベター。
植物性は動物性に比べると脂肪分が少ないため分離したり傷むのは遅め。
だいたいどれくらいの日数とは言いきれませんが私の経験では5日が限度です。
1週間ちょっと冷蔵庫に放置してたらカビが生えてモザイクがほしいくらいになってました………
見た目やにおいに変化がなければ大丈夫、カビが生えていたり酸っぱいにおいがしたらやめておきましょう。
生クリームが分離してるけど食べれる?
生クリームが油分と水分に分かれてしまっても賞味期限以内なら大丈夫です!
ですが食べられなくはないけど…まずい!!
って思ってください。
普通に泡立てられないので先ほどご紹介したバターを作って食べるのがおすすめです。
また、デコレーション用に泡立ててたら分離してボソボソになってしまうこともよくありますよね。
この場合なら生クリーム200mlあたりヨーグルト大さじ1加えて混ぜると完全に元通りとはいきませんがボソボソじゃなくなるんです!
これはヨーグルトの脂肪がボソボソになった生クリームの脂肪をまとめてくれるからなんです。
やりがちですが生クリームを冷凍してしまうのも分離してしまう理由。
生クリームは液体のままでは冷凍はNG。
ピンとツノが立つまでしっかり泡立ててから製氷皿に入れて凍らせると分離しにくくなります。
製氷皿にいれた生クリームはコーヒーやココアにいれたりシチューなどにいれるとコクが出て美味しいです!
分離してしまった生クリームは食べられなくはないけど味は落ちてしまうのが悲しいですがヨーグルトをいれたり冷凍保存時にひと手間かければ分離しなくなるので試してみてくださいね!
生クリームが固まる理由は何?
生クリームの原料は牛乳です。
牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去し、乳脂肪分を18.0%以上にしたもので、食品表示的には「クリーム(乳製品)」と表示されます。
生クリームには、この乳脂肪分が球状(脂肪球)となって水分の中に散らばって入っています。
この脂肪球同士がくっつくことで、生クリームは固まるのですが、振動と温度が加わることによって脂肪球同士はくっつきやすくなります。
① 振動
水と油は共存できないため脂肪球は周りを『脂肪球膜』という膜で覆うことで、生クリーム内で水分と共存しています。
生クリームを泡立てて振動が加わることによって、脂肪球同士がぶつかりあい膜のところどころに傷ができます。
そして傷ついたところから脂肪が出てきて、傷ついた脂肪球同士でくっつき固まりになっていきます。
そして最後には空気を包み込むようになり、ふわふわしたクリームになります。
② 温度
脂肪球は、低い温度(3℃〜8℃)のときは固く安定していますが、それ以上の温度になると柔らかくなります。
そして柔らかくなった脂肪球同士はくっつきやすくなるため、くっついて固まります。
これが生クリームです。
チョコを溶かして生クリームを入れいると固まるけど固まらない方法は?
チョコレートトリュフなどを作るときに溶かしたチョコレートに冷えた生クリームを入れると、チョコは固まってしまいます。
そうならないよう生クリームは湯銭やお鍋に入れて火にかけ、温める必要があります。
チョコレートが固まってしまわないようにする手順について紹介します。
- チョコレートを50℃の熱湯でゆっくり溶かします
- 生クリームは、沸騰しない程度に温めます。生クリームはすぐに沸騰してしまうので、注意してください。
- 温めて溶かしたチョコレートに温めた生クリームをゆっくりと混ぜます。
生クリームを温めることでチョコレートは固まりません。
生クリームにレモン汁を入れると固まるのはなぜ?
生クリームの原料となる牛乳にたんぱく質というものが含まれていて、それが変化するためです。
たんぱく質は、条件によっていろいろな状態に変化します。
これをたんぱく質の変性といいます。
たとえば、ゆで卵では、熱を加えることで、たんぱく質のかたまりである白身の部分が固まってしまっています。
生クリームは、酸性を加えると固まりやすいたんぱく質 (カゼイン)が多く含まれているので、レモンに含まれる酸性を加えることで固まります。
生クリームのたんぱく質が固まる原理は、たんぱく質は電気を持っていて、その電気の力でたんぱく質どうしが反発しあっているため、 ふつうは結びつきが弱い状態です。
そこに、レモンの汁を入れて酸性にすると、電気がへり、たんぱく質が結びつきやすくなります。
その結果、たんぱく質が固まってヨーグルトのような状態になるのです。
まとめ
今回の記事では生クリームが固まる理由とリメイク法、開封後の賞味期限と分離したけど食べれるかご紹介しました。
まとめると
○生クリームが固まってしまうのは振動と温度。かたまりの正体は生クリームに含まれる乳脂肪。
○賞味期限切れの生クリームが固まったら食べない方がいい!腐ってる可能性が高い!
○固まった生クリームはかたまりを潰せば普通に使える。その他にはかたまりを生かしてバターにリメイクできる。
○開封後は動物性生クリームならできれば即日、植物性生クリームなら5日が限度。
○分離してしまった生クリームはヨーグルトを混ぜると元に戻る。冷凍すると分離しやすいためホイップしてから冷凍する。
生クリームはどうしてもあまりがちですが冷凍保存したりバターにリメイクして使い切っちゃいましょう!!