甘くて美味しくて鮮やかな赤色で色どりにも欠かせないいちご。
独特の甘酸っぱい香りに包まれていざ一口。
「あれ?なんだかおかしいな」などと違和感を感じたことはありませんか。
せっかくの美味しいいちごが腐ってたのかも?!
食べちゃったけど大丈夫かな?
腐ったいちごの見分け方や保存方法、腐ったいちごを食べたらどうなるかも説明します。
いちごがピリピリするのは腐ってる?
いちごを食べた時にまれに口の中がピリピリする時がありませんか。
腐っているのかなと心配になったりするのですが、実はいちごのピリピリについてはイチゴが自分で出す炭酸ガスの影響によるものだと言う説が有力です。
いちごに含まれる糖分が水と炭酸ガスになっていく過程で炭酸ガスを含んだイチゴを食べた時に感じるそうです。
ですが、ここで一つ注意点があります。
ピリピリとした感覚がずっと引かなかったりかゆみがある場合にはいちごアレルギーの可能性が大です。
その際には食べるのを止め、医師の診察とアレルゲン検査を受けましょう。
また、いちごはバラ科の植物ですので同じバラ科の梨やさくらんぼにりんごなどもアレルゲン検査を受けるまでは控えるようにしましょう。
いちごが腐ってる見分けは?
いちごが腐っているのはパックや箱からは見えにくいですが、以下の点に注意していちごを見ると触らなくても鮮度は分かりますよ。
〇いちごのヘタ(緑の葉状の部分)が変色したり枯れている。
〇赤い部分の中に一部だけ赤黒く、あるいは淡いピンクっぽく変色してぶよぶよに見える部分がある(パックをつぶさないように優しく持ち上げて底面も見てみましょう)
〇青灰色っぽいカビ状のものがある
〇パックの底に汁が出ている
これらを避けるとまず腐ったいちごを買う事はないでしょう。
※お店に並べられたいちごを指で押して確かめるなどの行為は絶対にやめましょうね。
腐ってるいちごを食べたらどうなる?
いちごに限らず、黄色ブドウ球菌やO-157など腐った食品にはさまざまな症状を引き起こす食中毒菌が大量発生します。
万一食べたいちごが腐っていると感じた場合はすぐに食べるのを止めましょう。
他のいちごも傷んでいないかどうかを目で見て確認し、傷んでいそうなものはすべて食べないようにします。
健康な大人であれば一粒ぐらい腐っているいちごを誤って食べてしまっても大事に至らない事がほとんどです。
ただし免疫が低下している時や幼児等は食中毒症状を起こす場合もあります。
またついている菌種がひどい症状を引き起こすタイプであった場合などは健康な大人であっても食中毒症状が見られます。
万一食中毒の症状が出た場合は自己判断を避けすぐに医師の診察を受けましょう。
いちごの保存方法や期間は?
いちごの保存は買ってきたパックをそのまま冷蔵庫に入れる場合ですと冷蔵保存で2日程が目安です。
ただし、パックのまま冷蔵するのではなくひと手間加えると冷蔵でももう少し日持ちさせることができます。
長く冷蔵状態で保存させるコツは下の【いちごの保存方法】の欄でくわしくご説明しますね。
ちなみにいちごはひと手間加えれば冷凍でも1か月ほど保存できるんですよ。
また昔ながらの方法ですが、たくさんいちごを頂いた時などには手製のジャムを作るのも良いですね。
保存用の時はしっかりと砂糖を50%以上使って作ると冷蔵庫保存で6か月程度は持ちますよ。
いちごの保存方法
購入したパックいちごは平らなお皿の上にキッチンペーパーを敷いて、傷んだり変色したものは取り除きます。
この時水洗いしない事といちごに衝撃を与えないようにするのが重要です。
いちごを選別したら平らな容器にヘタを下にしていちごが重ならないように並べ、上からキッチンペーパーをかぶせてさらにラップをかけます。
いちごを冷凍する際はヘタを取って水洗いしよく水気をふき取ります。
砂糖をまぶして小分けし、なるべく空気が入らないようにして冷凍します。
冷凍する際には冷蔵保存と違って水洗いしてヘタを取るのがポイントです。
砂糖をまぶすことで冷凍焼けといちご自身が炭酸ガスを発するのを防ぎます。
いちごの保存期間
いちごの保存期間はパックのままですと冷蔵保存で2日程です。
ただしパックの中に傷んだいちごが混じっていると他のいちごも傷みやすくなり、1日も持たない場合もありますのでひと手間加えましょう。
いちごの保存方法の欄でお伝えした方法で保存すると冷蔵庫の野菜室で1週間ほど保存することができます。
いちごの冷凍保存は1か月程が目安です。
小分けにして砂糖をまぶし、空気が入りにくいようにするのがコツです。
また、保存用に砂糖を50%以上使用した手作りジャムにして保存することも出来ます。
この場合は冷蔵庫や冷暗所で6か月程度が目安ですが、食べる時に瓶のふたが膨らんでいたらガスが発生して傷んでいる証拠ですので、その際は捨てましょう。
まとめ
以上、いちごのピリピリは腐ってる?腐った見分け方や保存方法や期間・食べたらどうなる? をお伝えしました。
まとめると
〇いちごのピリピリはいちご自身が発する炭酸ガスによって引き起こされる説が有力だが、ピリピリ感がずっと続く場合やかゆみなどがあればいちごアレルギーを疑う。
〇腐っているいちごの見分け方は「ヘタが変色したり枯れている」「一部だけ赤黒く、あるいは淡いピンクっぽく変色してぶよぶよに見える部分がある」「青灰色っぽいカビ状のものがある」「パックの底に汁が出ている」といった特徴のあるなしを見る。
〇万一腐ったいちごを食べても健康な大人が一粒食べたぐらいでは重大な食中毒にはなりにくい。
ただし免疫が弱まっている人や幼児、またひどい症状を引き起こすタイプの菌が原因の時には食中毒症状が出る事がある。
〇いちごはパックのままでは保存期間が2日程だが、手間を加える事で1週間ほど冷蔵保存可能。
冷凍保存も下処理をすれば1か月ほど可能。
砂糖を50%以上加えたジャムに加工すれば冷暗所で6か月程度保存可能。
いかがでしたか。
思った以上にいちごはデリケートですね!どうぞ優しく扱って美味しく召し上がってくださいね。