日本人に馴染み深い犬種のひとつ、柴犬。
とっても可愛いし賢く、忠実な性格で日本で飼育されてる犬の80%が柴犬なんです。
色は赤柴、黒柴、白柴、胡麻柴の4色ですが最近人気なのは黒!
じゃあ黒柴同士を交配したら黒柴が生まれるの?
実は黒柴と黒柴の赤ちゃんは黒柴になるとは限らないんです!!
この記事では黒柴と黒柴の赤ちゃんは何色になるのかご紹介します!
また、豆柴の色の変化や色で変わる性格、白柴の値段、赤柴に生える黒毛の謎について調査しました!
黒柴と黒柴の赤ちゃんは何色?
黒柴と黒柴を交配すると高確率で黒柴の赤ちゃんが生まれます。
でもまれに白柴が生まれることがあります。
毛の色が黒でも遺伝子的に白を隠し持つ場合があるんです。
どういうこと?と思いますが、人間の血液型もA型とA型同士でたまにO型が生まれてきたりしますよね。
これは「メンデルの法則」で、柴犬の毛色も同じ仕組みなんです。
例えば4匹赤ちゃんが生まれるとして
黒・黒(黒柴で先祖も黒柴同士)×黒・白(黒柴だけど白を隠し持つ)の親だと
黒・黒
黒・黒
黒・白(黒柴だけど白を隠し持つ)
黒・白(黒を持ってるけど白柴になる)
親が白の遺伝子を隠し持ってるかどうかは親の親やおじいちゃん、おばあちゃんなど先祖に白柴がいるか確認してみましょう。
ちなみに黒柴と黒柴の親から白柴が生まれるのは5%と他の組み合わせよりも白が生まれる確率は高いんです。
黒柴と黒柴を交配すると高確率で黒柴の赤ちゃんになりますがたまに白柴の赤ちゃんが生まれてきます!
豆柴の色は変化するの?
豆柴は柴犬より小さい種類ですが「豆柴」という犬種ではなく、体が小さい柴犬同士を交配させて生まれただけで柴犬なんです。
豆柴を新しい家族としてお迎えしてからしばらくして「あれ?色変わった?」なんてことありますよね。
柴犬は「ダブルコート」という毛の生え方をしていて主毛が肌を守る役割、副毛が保温の役目をしています。
こうしないと寒い環境に耐えられないし、暑い時期にも耐えられなくなってしまうからです。
ダブルコートは寒いところや四季があるところが原産の犬の特徴です。
換毛期で春になると副毛が抜け、秋くらいになると副毛が増えてふわっふわになります。
春の換毛期にはかなりの量が抜けるのでブラッシングをたくさんしてあげてくださいね!!
抜けた毛が同じ色で生えてくるとは限らないのもダブルコートの特徴。
毛の生え変わりで色の濃淡が変わり、「あれ?色変わった?」と思ってしまうんです。
また、年をとってくると白髪が人間と同じように生えてくるため「うちの子、色薄くなった?」と思うことも。
ですので柴犬の毛の色が変わるのは自然なこと。
どんな色になっても可愛がりましょう!!
柴犬の色で性格は変わる?
結論から言うと性格は変わりません。
毛の色や生え方はその犬によって変わるのでそう言われるようになったのかもしれません。
でもオス、メスで性格は大きく変わります。
オスは
○ケンカっ早い
○警戒心が強く、縄張り意識が高い
○好奇心旺盛でやんちゃ
○飼い主への忠誠心が強い
メスは
○友好的で愛想がいい
○無駄吠えが少ない
○穏やかで優しい
○自立心が強い
これだけ見るとメス柴のほうが飼いやすい!と思ってしまいますが、オスと比較した場合なだけで他の犬とも仲良くできるとは限りません。
毛色では性格は決まりません。
なので気に入った毛色だけでなく、オスメスどちらを飼うのかよく決めてからお迎えしてあげてくださいね!
白い柴犬の値段は?
柴犬って思い浮かべると茶色か黒ですよね。
白柴ってあまり見かけませんよね。
白柴はオスもメスも相場は18万くらいになります。
ちなみに
赤はオスが16万、メスが17万
黒はオスが17万、メスが19万
胡麻(混ざった毛色)はオスが14万、メスが15万
なので白柴は値段は高めなんです。
白柴は生まれる確率が低いので値段も高くなります。
しかし、白柴同士を交配させるのはタブーとされています。
それは白が優性色だからなんです。
つまり、赤と白を掛け合わせたり、黒と白を掛け合わせると白柴の赤ちゃんが生まれる確率が高くなります。
そうなるとだんだん柴犬全体の色が白くなっていき、黒や赤、胡麻がいなくなってしまいますよね。
なのでJKC(日本のブリーダーのほとんどが所属する団体)では白柴同士を交配させるのはタブーとしているんです。
その結果、白柴が珍しい色になって高値で売られるんです。
赤柴を飼ったけど、黒い毛が生えるのはなぜ?
小さい頃は赤柴でも黒い毛が生えていることがあるんです。
成長するにつれて黒い毛が生え変わり、赤毛になっていきます。
人間の赤ちゃんに生えているうぶ毛の色が薄く、成長につれて色がはっきりしてきますよね?
アレと同じなんです。
赤柴は夏毛だと黒が目立つようになり、冬毛だと赤みが強く見えます。
季節でも変わるのでその時期ごとに見方が変わって面白いですよね。
また、赤柴同士を交配させると色が薄くなってしまうので赤柴と黒柴を交配させるのですが、その組み合わせの赤ちゃんは黒が目立つ赤柴の場合があります。
その場合は胡麻よりの赤柴と言ったりします。
親犬が何色だったのか確認してみるといいかもしれません。
毛色が変わるのは赤柴だけではなく、黒柴にもありえることなんです。
胡麻柴は色の混ざり具合が変わってきたり、白柴はよりアイボリーっぽくなったりします。
季節を迎えるごとに赤毛から黒毛への変化を楽しむのもいいかもしれませんね!
まとめ
今回は黒柴と黒柴の赤ちゃんは何色なのか、豆柴の色の変化と性格、白柴の値段、赤柴だけとわ黒い毛が生えている謎についてご紹介しました。
まとめると
- 黒柴同士の交配で生まれるのは高確率で黒柴になるがまれに白柴が生まれる。メンデルの法則によるもので先祖に白柴がいる可能性がある。
- 豆柴の色の変化はダブルコートという生え方によるもの。換毛期だったり、老化現象で色が変わる。
- 毛色で性格が変わることはない。オスメスで変わることはあるので飼う時はオスメスのメリット・デメリットをよく考えてから飼う。
- 白柴はあまりない毛色なので価値は高め。でも白柴同士を交配させるのはタブー。
- 赤柴に黒い毛が生えるのは成長途中だったり、胡麻よりの赤柴の可能性もある。
それぞれ個体差があって性格もそれぞれ。
でもどの子も可愛いですよね!
何色の子でも大切に飼ってあげましょう!!