スーパーなどで、野菜が漂白剤で洗浄されているという話は、よく聞きますよね。
生で食べる野菜を漂白剤で消毒しているなんて、少し心配になります。
しかし、ご家庭でも野菜を食べる前に、漂白剤で除菌できる方法があるという情報を見つけました。
そこで今回は、漂白剤を使った除菌方法や、希釈濃度などについて調べていきたいと思います。
もくじ
野菜を食品用の漂白剤で洗う方法は?
それでは早速、野菜を漂白剤で洗う時の方法を調べていきましょう。
野菜を洗う時は、漂白剤なら何でも使えるというわけではありません。
野菜の漂白剤として使う事の出来るものは、食品添加物として使用できる「次亜塩素酸ナトリウム」というものです。
では、実際に洗う時の手順をご紹介していきましょう。
*洗い方*
- まず、野菜の表面をしっかり流水で洗い、汚れなどを流しておきましょう。
- そして、水1リットルに対し、100mgの次亜塩素酸ナトリウムを入れて希釈液を作ります。
- 作った希釈液の中に、野菜を約10分間浸しておきます。
- 10分放置したら、流水でしっかりすすいだら完了です。
このような手順で野菜を洗浄すると、しっかり野菜を除菌することが出来るのです。
食品用の漂白剤って何?
漂白剤にも様々な種類がありますが、どれが食品用の漂白剤かを見分けるのって、難しい感じがしますよね。
食品用の漂白剤とは、先ほども解説しましたが、普通のキッチンハイターなどとは違います。
野菜を消毒する時は、食品添加物である次亜塩素酸ナトリウムという漂白剤を使います。
次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性の性質をもっていて、漂白力に優れていて、殺菌・除臭にも高い効果が期待できる漂白剤なのです。
食品そのものにも使う事が出来ますし、食品を乗せるまな板などの消毒にも、使う事が出来る漂白剤です。
カット野菜に使われている添加物は安全なの?
カット野菜に使われている添加物は、厚生労働省や保健所から推奨されているので安全です。
しっかり国の推奨基準を満たしていると聞くと、安心ですよね。
野菜の殺菌に使うベジセーフスプレーの使い方は?
では次に、野菜などの残留農薬を洗い流す目的で使われる、「ベジセーフスプレー」の使い方をご紹介していきたいと思います。
*ベジセーフスプレーの使い方*
- まず、除菌したい野菜の表面に、全体的にまんべんなく水滴が付くくらいベジセーフスプレーを吹きかけます。
- そして、しっかりスプレーしたら、手でさらによく馴染ませましょう。
- 柔らかい野菜の場合は、形崩れを防ぐために、スプレーしたら20秒ほど放置しましょう
- 最後に、水道水でしっかりすすげば完了です。
野菜の消毒液の作り方は?
それでは最後に、野菜の消毒液の作り方をご紹介したいと思います。
野菜の消毒液を作る時は、次亜塩素酸ナトリウムの原液を水で薄めて、希釈液を作る必要があります。
次亜塩素酸ナトリウムは、原液濃度が5%ほどです。
そして、生野菜や果実の除菌に効果が期待できる、消毒液の有効濃度は、原液の濃度に関わらず、100ppmと言われています。
希釈倍率は、各原液濃度に対して細かく定められていますが、今回は一番分かりやすい作り方として、ご家庭で準備しやすいペットボトルを使う方法をご紹介したいと思います。
ペットボトルのキャップは、2杯で約10mlを量ることが出来ます。
キャップ2杯の原液を、ペットボトル1本分(500ml)の水で薄めます。
この状態で、50倍希釈になり、1000ppm(0.1%)の消毒液を作ることが出来るのです。
また、もう少し少ない量で作りたい場合は、キャップ半分(約2ml)の原液を、ペットボトル1本分(500m)で薄め、250倍希釈の200ppm(0.02%)の消毒液も作ることが出来ます。
野菜に漂白剤の臭いがしたけど大丈夫?
スーパーやコンビニで売られているサラダには、薬品が使われているので、漂白剤のような臭いがすることがあります。
それは、「次亜塩素酸ナトリウム」と呼ばれる添加物です。
この次亜塩素酸ナトリウムを使用することで、大腸菌などが繁殖しないようにしています。
スーパーやコンビニの野菜が日持ち・長持ちするのはこの薬品が原因で、食べるまでに時間がかかる野菜には、欠かせない殺菌剤です。
次亜塩素酸ナトリウムの原液は劇薬ですが、私たちが口にできるレベルまで薄められて使われていますし、私たちが口にする頃には、蒸発する言われています。
また、この薬品は赤ちゃんの哺乳瓶の殺菌や水道水にも使われているので大丈夫です。
まとめ
さて今回は、野菜を漂白剤を使って消毒する方法や、使用方法などを調べてみました。
野菜専用の消毒液を使えば、簡単に心配な残留農薬を落とすことが出来るという事も分かりましたね。
野菜は生の状態で食べる事も多いので、しっかり消毒をして美味しく食べましょう!