柑橘系のレモンは、あまり農薬を使わずにも育てられるので、家庭菜園におすすめです。
実はレモンの実がなるまでに何年もかかることもよくあるので、実がなっているものを購入するのはおすすめです。
レモンは寒さに弱いので、冬でもマイナス3度以下にならないような場所ならば育てることが可能です。
ここでは、レモンの皮の黒い斑点は何?栽培中に黒い虫が付く対処法や実が茶色・皮が汚いけど食べれる?変色防止などについて紹介していきます。
もくじ
レモンの皮の黒い斑点は何?
レモンの皮に黒い点があると、傷んでいるのか心配になりますよね。
レモンに黒い点がついているのには様々な原因があります。
ここでは、その原因について紹介していきます。
レモンの黒い点の原因
①かいよう病
かいよう病とは、病原菌が果実の傷口などから入り込み感染する病気です。
雨風による傷やミカンハモグリガなどの虫による食害によって発病します。
かいよう病になっても食べる分には問題ないので、黒い部分を取り除き料理などに使用してください。
②黒点病
黒点病は、かいよう病よりも細かい黒い斑点ができます。
黒点病の病原菌はカビで気温が上がってくると雨粒と共に飛び散り、果実や葉に付着し、発芽から感染にいたります。
果実や葉に付着するので、剪定や薬剤の散布で予防します。
黒点病の場合も食べる分には問題ないので、黒い部分を取り除き料理などに使用してください。
③レモンの木のトゲ
レモンの木のトゲが原因で果実が傷み黒や茶色に変色することがあります。
トゲで果実に傷がつくとその周りが腐っている状態になってしまいます。
予防法は、果実の周りにあるトゲを除去することで防げますので、果実の周りのトゲを確認してみましょう。
レモンの栽培をしてると黒い虫が付くけど対処法はある?
5ミリ位の小さい虫であればアゲハの幼虫の可能性が高いです。
5ミリくらいであれば卵からかえってすぐの1齢幼虫でしょう。
幼虫時はこれから5齢幼虫まで4回脱皮を繰り返し目安として、順調に育てば約1ヶ月で成虫になります。
アゲハは害虫ではないので、駆除する必要はありません。
しかし、幼虫のうちは大した量の葉を食べないのですが、成長するにつれて食べる量は増えていきます。
5齢幼虫になると、大量の葉を食べるで、レモンの木の大きさによっては複数の幼虫がいた場合、葉が尽きて木自体も坊主となり枯れてしまう可能性があります。
幼虫を駆除するのはかわいそうなので、もし近所や知合いに山椒や柑橘類の大きな木を所有している人がいれば、毎日葉を譲ってもらうなどして、育ててみてもいいでしょう。
このような事にならないようにレモンの木を、ネット等で覆って成虫に産卵させないようにする事が大切です。
レモンの実が黒いのはなぜ?
レモンの花芽は、黒っぽい紫色です。
すでに花が散ったのであれば、レモンの幼果は緑色で、黒くはありません。
レモンの実が黒いのであれば、サビダニというダニの食害と思われます。
この虫の被害にあった場合は、食べられないので被害にあった実は早急に取り除きましょう。
サビダニは発生してしまうと駆除が難しいので、6~7月の防除が重要です。
防除方法は、牛乳や油石鹸水等を直接噴霧すると液がダニを被膜してして窒息させることができます。
いずれも、噴霧してしばらくおいた後に洗い流してください。
ただし、卵には効果がない為、頻繁に作業を行う必要があります。
レモンの果肉が黒いのはなぜ?
レモンの皮が茶色や 黒っぽい色で、カットした時に中身が円形のコルク状になっているものは、かいよう病という病気によるものと思われます。
また、恐らく果樹が生育中に中腐りを起こす菌の病気にかかった為になるようです。
農薬をあまり使用していないか、無農薬の場合はこの病気になる可能性が高くなります。
中身の茶色いレモンは味が落ちますが、食べられます。
ただし、水分量も少なく実はパサパサになっていますので、食べるのはおすすめできません。
人体影響を及ぼすようなことはないようですが、おそらく、美味しくないので食べない方が良いでしょう。
レモンの葉に黒い斑点があるのはなぜ?
レモンの葉に黒い斑点があるのは、すす病の可能性があります。
すす病は、そのままにすると光合成が阻害されて枯れてしまいます。
この病気の原因は害虫の排泄物を栄養分としてすす病菌が繁殖してしまうためです。
すす病は、害虫の駆除が根本的な対処法となります。
農薬を使用しないで対処するには、ふき取る、黒くなった葉を摘み取る、剪定するなどの物理的な方法と、竹酢液を散布する方法があります。
ただし、薬剤に比べて効果は乏しくなるので、頻繁にふき取る、黒くなった葉を摘み取る対応が必要となります。
特にカイガラムシなどの害虫が原因である場合は根本的な対策にならないことが多いです。
まとめ
ここでは、「レモンの皮の黒い斑点は何?栽培中に黒い虫が付く対処法や実が茶色・皮が汚いけど食べれる?変色防止も」について紹介しました。まとめると
・レモンの皮の黒い斑点は何?
レモンの黒い点の原因は、かいよう病や黒点病、またレモンの木のトゲによって実が傷ついた可能性があります。
かいよう病とは、病原菌が果実の傷口などから入り込み感染する病気で、黒点病は、カビが原因です。
かいよう病と黒点病は食べる分には問題ないので、黒い部分を取り除き料理などに使用してください。
レモンの木のトゲが原因の場合は、果実の周りにあるトゲを除去することで防げます。
・レモンの栽培をしてると黒い虫が付くけど対処法はある?
5ミリ位の小さい虫であればアゲハの幼虫の可能性が高いです。
予防法はレモンの木を、ネット等で覆って成虫に産卵させないようにする事です。
・レモンの実が黒いのはなぜ?
レモンの実が黒い場合は、サビダニというダニの食害と思われます。
この虫の被害にあった場合は、食べられないので被害にあった実は早急に取り除きましょう。
・レモンの果肉が黒いのはなぜ?
レモンの皮が茶色や 黒っぽい色で、カットした時に中身が円形のコルク状になっているものは、かいよう病という病気によるものか、果樹が生育中に中腐りを起こす菌の病気にかかった為になるようです。
中身の茶色いレモンは食べられますが、かなり味が落ちるので、食べない方がいいでしょう。
・レモンの葉に黒い斑点があるのはなぜ?
レモンの葉に黒い斑点があるのは、すす病の可能性があります。
すす病は、害虫の駆除が根本的な対処法となります。
農薬を使用しないで対処するには、害虫をふき取る、黒くなった葉を摘み取る、剪定するなどの物理的な方法と、竹酢液を散布する方法があります。
レモンを栽培しているのであれば、できるだけ農薬などは使用しないで育てたいですね。
カビや虫に対しての予防対策をして、無農薬の美味しいレモンを育てましょう。